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前4回のタイトルをそれぞれ冠していた三大詩人プラスサトウハチローの4人に比べると、おそらく今回の二人の詩人の名前はそれほど知られてはいないだろう。とはいえその作品は、たとえば「靴が鳴る」(清水)、「浜千鳥」(鹿島)などは誰もが聴いたことのある童謡である。HAMORI-BEによるMCでの解説でもなされたが、作風は「素直で平易な言葉」によるものがほとんど。おそらく前者4人はみな、文学詩人であり童謡作家でったのに対し、今回の後者2人は専業童謡作家であったのだろう(あくまで創作面においてである。2人は同じ会社での上司と部下の関係でもあったというのであるから)、ゆえに、繰り返すが、歌詞には文語的な表現や凝った言い回しがない。そこがビッグネーム4名と決定的に異なる。そのことと関係してか、ピアノ伴奏アレンジが、音の数が多く大変美しく、歌全体に平板な印象はない。HAMORI-BEのいつもながらの明瞭な発音は、やさしい耳慣れた言葉の歌詞をより一層鮮明に浮かび上がらせる。おそらくそれは「えっと、今の言葉の意味って何? 昔の言葉?」という一瞬ではあれ戸惑いの時間がないこととも関係しているだろう。本日のプログラム前半は「珠玉の短編集」と表現するのがピッタリだ。後半は記念すべき第10回の「うた☆カフェ」特別ヴァージョンでリクエストタイム。お客様にお願いしたアンケートの結果に基づき、得票上位の計10曲を歌った。「砂山」、「この道」などまさに自家薬籠中の数々。デュオ部門の1位は「蘇州夜曲」でした。興味深い結果ですね。クリスマスとお正月の歌でお開き。みなさまよいお年を。 PR |
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