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ベートーヴェンは変奏曲という形式を大層好み、多くの作品を残したが、思うに(まったく個人的に)、ベートーヴェンという作曲家から考えると変奏曲という形式は必ずしもベストではないが、変奏曲にとって、という視点から見るとベートーヴェンほど相応しい作曲家はいないのではないだろうか。堅固さ、しつこさは保ちつつ、重厚長大からは(おおむね)まぬかれた、この作曲家のこの形式。ベートーヴェン入門にも最適だ。この日のそれは、ピアノ曲「イギリス国歌の変奏曲」。冒頭からたちまちにして、吉野氏がベートーヴェン弾きであることが分かる。その楽曲の特徴であるアクセントは効果的で、ペダルは必要最低限。上述したその特長が7つの変奏によって表現された。さて本日のメインは「クロイツェル」。こんなに曲想的にも時間的にも、そう重厚長大な曲をよくぞガットネロのこじんまりした空間で演奏してくださいました。第1楽章の緩急の変化は劇的で、第2楽章の山の曲線のような流れでいったん落ち着き、第3楽章は光が炸裂して終曲。吉矢氏の淡々としたたたずまいから奏される複雑なパッセージやするどいピチカートがピアノと拮抗する。演奏者もオーディエンスも緊張続きの30分でした。しばらくのあいだ、頭の中で第3楽章のタランテラが鳴り響いていた。
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