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前半がソロ(宮崎)ベートーヴェン『熱情』、後半が連弾でシュトラウスⅡオペレッタ『こうもり』序曲とブラームス『ハンガリア舞曲』第2~8番。そう、徹頭徹尾音の多いピアノの夕べでありました。宮崎版『熱情』は、全楽章を通じて始終高いテンションが維持され、第2楽章最初の穏やかな旋律でさえ緊張をはらみ、しかも華美さがつねに伴って、そしてそのまま最後の和音の連打から第3楽章へ突入するわけで、狭い会場があつ~くなった。連弾のコンビを結成して6年というだけあって、いずれも緩急の変化が激しいハンガリアンダンスも息がぴったり合っている。われわれ日本人の好きなロマの旋律をブラームスはよくぞ連弾曲にしてくれたと思う。加えて、ピアノ連弾は「見る」楽しみもあり、この日はさらに途中で低音部と高音部のパートの交替もあり、7曲を堪能できた。
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