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約10か月ぶりのコンビがパワーアップ、ヒートアップして再登場。ピアノソロ、アコーディオンソロ、ピアノ&アコ、津軽三味線&アコの四種の編成だ。最初のピアノソロのよくなじんだ久保オリジナル曲も、後藤さんが控えているといつもとは違う。演奏者・久保さんにとって、ピアノと津軽三味線の精神的な相違は、ピアノ演奏は「拡散」であり津軽三味線は「集中」である、と以前に聞いたが、この日のピアノは、針が少し「集中」に傾いている。ソロライヴの即興プログラムではないことも関係しているみたい。『風の行方』も『いつか君と来た道』もピンッとしていた。津軽三味線とアコーディオンのデュオを一語で形容すると、エキサイティング。これに尽きます。この日の『りんご追分』も『竹田の子守唄』もしかり。パフォーマンスによっては「しっとり」「ゆったり」とも奏されるこれら楽曲が、久保&後藤にかかるとテンポや音の数にかかわらず、心かきたてられる。『りんご追分』のイントロ、そして主旋律のバックで断続的に奏でられるラッドラソラ(Amの場合)は津軽三味線が常に負うモチーフなのだが、アコの主旋律の音色との相乗効果で、このモチーフの繰り返しが悲しい。切ない。いつまでも余韻・余情が去らぬ。『アコーディオンブギ阿波踊りミックス』(編曲:後藤ミホコ)は熱い。暑い。楽曲も楽器も絶妙の組み合わせで、このサウンドに突き動かされて、もう踊るしかない(しかしどんな踊りを?)。そしてアレです。言わずもがなの『津軽じょんから節』です。10か月前のヴァージョンよりも明らかに音数が多い。これぞ「エキサンティング」の極み。「集中」の最たるものでもある。「イヤサレタイ」人は聴くべからず。久保さんの撥による前打ちのリズム音と後藤さんのシコペーションが錯綜して、これ以上ないというくらいの高密度な音群に飲み込まれる。頭でもなく心でもなく、直接魂に響いてくるから言葉も絵も浮かばない。ただただ音にとらわれたわたし。優れたテキスト(『津軽じょんから節』)と、絶妙の楽器の組み合わせ、そして優れた演奏者のコンビネーションという、二重三重の幸福な出会いが重なって生まれるこのサウンドは、一度聴いたら忘れられません。ただやはり、この曲のあとは、お二人とも精魂尽き果てるらしい。ほんとうにお疲れさまでした。
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