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まずはシューマンから。ピアノソロ2曲「トロイメライ」、「アラベスク」はともに、これぞシューマン、THEシューマンという演奏でした。内声がよく聴こえ和声進行の美しさを再確認した次第。続く歌曲「女の愛と生涯」は橋川氏による丁寧な歌詞の解説つき。ガットネロではの特典ですな。ピアノと織りなす旋律のうえに橋川氏が作り出す表象が加わり、憂い、戸惑い、喜び、悲しみが、聴く者にぐっと迫る。先のピアノソロといい、この「女の愛と生涯」といい、初めてシューマンを聴くという人がいれば格好の曲であり演奏でした。ヴォルフの歌曲6曲は前半3曲がゲーテの詩によるもので、後半がメーリケ。やはり丁寧な解説つき。ありがたい。シューマンより約半世紀あとのその歌曲は、違いもくっきり。調性の縛りが希薄になった分自由に飛翔する旋律では、ピアノの役割も大きい。橋川氏自身「大好き」だというヴォルフのこの日の6曲は、いずれも屋外の陽光が感じられるような曲想で、氏のキャラとぴったり。前半の「女の愛と生涯」の終曲との対比が鮮烈でありました。アンコールは、ああ嬉しや、シューマンの名曲中の名曲「献呈」。宮崎&橋川ヴァージョンはとても晴れ晴れとしながらも初々しい「献呈」でした。橋川氏は、数週間後、約5年間のドイツ留学へ旅立たれます。帰朝されたら、さらにブラッシュアップされたソプラノをガットネロにて聴かせてください。ボン・ボワイヤージュ!

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