ライヴ、企画、レッスン情報をお伝えします
「関西ゆかり」とはさまざまな形態での「ゆかり」であり、『どこかで春が』(作曲者・百田宗治が大阪府出身)、『春の唄』(作詞者・喜志邦三が堺市出身で、歌詞中の「市場」は西宮北口界隈の市場のこと)など、ライヴではHAMORI-BEによるトリヴィア的解説がつく。そしてこの日の白眉は、前・後半のそれぞれの半ばあたりに配された、2曲のソロ。前半は中川さんの『さっちゃん』(作詞者・阪田寛夫が大阪市出身)。『さっちゃん』の歌詞はすごい。よく知られた1番から3番までいずれも「さっちゃんはね」、「ほんと」それに「だけどちっちゃいから」という共通の言葉が用いられ、ゆえに小さなこどもにとっても覚えやすい。しかしよく聴くと、この「ほんと」という語にはワンコーラスごとにそれぞれ別の意味があり、そんなことに気づいてしまうとさらに、この短い童謡は、出会い(1番)、交流(2番)、別れ(3番)という、大げさに言ってしまえば人生の基本的営みが、簡にして要を得て表現されているのがわかる。かくも目から鱗がなのは、ほかでもない中川さんの歌ゆえ。歌唱に顔の表情も加わわり、3つのコーラスをそえぞれ歌い分けた。いや『さっちゃん』おそるべし。この日のソロ2曲を小説にたとえると、『さっちゃん』が珠玉の掌編小説ならば、小原さんの『月の沙漠』(作曲者・佐々木すぐるが兵庫県出身)は大河小説。この曲の作詞者による挿画はよく知られているが、それを知る人はその挿絵の、『アラビアのロレンス』を観たことのある人はどこかのシーンの、誰もが何らかの砂漠の記憶の映像を媒介にして聴いたに違いない。絵を観るように、物語を聞くように歌を聴く。『月の沙漠』は、小原さんの歌唱の特質にぴったり。朗々たる歌唱を滔々たる大河(小説)の流れにたとえるゆえんです。加えてこの曲の持つエキゾチズムを強調したピアノの伴奏のヴァージョンが妖艶なほどで、この演奏のあらゆる要素が別世界への誘いでした。 PR |
HAMORI-BE(はもりべ)の うた☆カフェ Vol.13
昼公演 (完売しました) 14:30 open 15:00 start 夜公演 18:30 open 19:00 start 各回定員15人 要予約 会費:各2500円(1ドリンク付き) うた:HAMORI-BE(はもりべ)中川公志・小原有貴 ピアノ:古谷優子 |
ガットネロ実験劇場 Vol.11
―ガットネロ若手音楽家育成プロジェクト― アンサンブル・カフェ chap.Ⅱ 「水の風景」 6月14日(金) 19:00開演 18:30開場 会場 兵庫県立芸術文化センター 神戸女学院小ホール チケット 一般 3000円/学生 1000円 出演 うた HAMORI-BE(はもりべ) (中川公志・小原有貴) クラリネット 井上春緒 ピアノ 南木優子 ヴァイオリン&チェロ 音登夢(木村直子・木村政雄) (↓クリックすると拡大されます↓) |
前半のピアノソロはシューベルト即興曲作品90の全曲。宮崎さんの感覚で第1曲は従来より遅めに弾かれる。全曲演奏ゆえ、そのテンポがとても効果的である。この曲ってこんなにゆったりと寂しげだったかしら?と印象が変わる。加えて、第2曲との対照がより際立つ。個人的にはこの第2曲に最も感動しました。同じ動機、同じ音型の繰り返しを異なる表情を与えて弾き分ける宮崎さんのこういうテクニックは、いつもすごい。さらにこの日の宮崎版では左手のタンターンの音型の繰り返しが荘厳なまでに響き、その上に、まさに乗っかるように右手の三連符があくまで軽快に流れる。美しい美しいアンダンテ第3曲を経て、第4曲でもまた左手、ことにバリトンの響き・流れが、転調を繰り返す右手の動機を終始支えていた。よく知っている即興曲がリニューアルされた。アンサンブルのシューベルトは、アルペジョーネソナタ。チェロ版は聴いたことがあるけれど、ヴィオラ版は初めて。第1楽章のピチカートの、チェロよりも乾いた音色が、恬淡としたこの楽章の象徴のようである。第2楽章の、弦楽器の上昇とピアノの波打つ旋律でシューベルトの緩徐楽章らしさが全開して、第3楽章で明るく締めくくられた。ヴィオラならではの温かみのあるアルペジョーネソナタだった。シューマンのアダージョとアレグロもまたヴィオラ版は初めて。速度記号のタイトルそのままの、2つの旋律の対比の妙を聴かせる曲だが、濱本&宮崎版では、アダージョでは、まずはピアノが弦をリードし、その後対等の受け渡しが展開し、アレグロになって走る弦をピアノが力強く支えてヒートアップしながらコーダに突入。かっこよかった。もちろん対比の妙は鮮やかでした。
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こもれびカフェ Vol.8
15:00開演(14:30開場) 久保比呂誌(ピアノ、津軽三味線) 会費:2000円(1ドリンク付き) 神戸生まれ。幼少よりピアノを始め、大学では作曲科を専攻する。作曲家・ピアニストとして活動していたが、ある日偶然耳にした故、初代・高橋竹山師の「津軽じょんから節」に感銘を受け、ついには津軽三味線奏者を志す。後に竹山節本流継承者、田中竹仙(ちくせん)に入門。「津軽三味線とピアノ」を演奏するという異色のスタイルで注目され、TV・ラジオ出演も多数。CM録音、全国各地のホール、酒蔵、学校等でのコンサート活動を展開中。またオリジナル曲の制作、劇団公演、ミュージカル、ダンス公演等の音楽制作を担当する等、作曲家としても精力的に活動中。CDはこれまでに「風の行方」「こもれび」がリリースされている。 |
Gatto Nero Classic Café
開場18:30/開演19:00 第33回▼ヴィオラとピアノで贈るロマン派の名曲▼ 濱本実加(ヴィオラ)+宮崎剛(ピアノ) 会費:2000円(定員15名 要予約) 主な曲目:シューマン・・・アダージョとアレグロ / シューベルト・・・即興曲 作品90(全曲)、アルペジョーネソナタ |
林正樹「TEAL」発売記念ピアノソロコンサート
18:30 open 19:00 start ¥ 3,000 円 林正樹 Profile 1978年東京生まれ。独学で音楽理論の勉強を中学時代より始める。その後、佐藤允彦、大徳俊幸、国府弘子らに師事し、ジャズピアノ、作編曲などを学ぶ。慶応義塾大学在学中の1997年12月に、伊藤多喜雄&TakioBandの南米ツアー(パラグアイ、チリ、アルゼンチン)に参加し、プロ活動をスタート。現在は自作曲を中心に演奏するソロピアノでの活動や、自己のグループ「林正樹STEWMAHN」、田中信正とのピアノ連弾「のぶまさき」、生音でのアンサンブルにこだわった「間を奏でる」などの自己のプロジェクトの他に「菊地成孔とペペ・トルメント・アスカラール」「田中邦和&林正樹 Double Torus」「Salle Gaveau」「エリック宮城EMBand」「Archaic」「クリプシドラ」など多数のユニットに在籍中。長谷川きよし、古澤巌、小松亮太、中西俊博、伊藤君子、ROLLY、牧野竜太郎をはじめ、多方面のアーティストとも共演。温かみのある感性を持って、独自の情感豊かな音楽を生み出している。近年「Salle Gaveau」のヨーロッパツアー、田中信正とのピアノ連弾ユニットでパリ、トルコツアーを行うなど活動の場所を国外にも広げている。2008年「Flight for the 21st/林正樹ピアノソロ」、2011年「Crossmodal/林正樹STEWMAHN」、2013年3月には2ndソロピアノCD「Teal」を発表。NHK「ハートネットTV」「ドキュメント20min」などのテーマ音楽も担当する。 http://www.c-a-s-net.co.jp/masaki/ movie 1 movie 2 movie 3 interview |
グリーンライブ・てんこもり 2013 (完売しました)
19:00 開演(18:30開場) 出演 みどり・の・みどり(うた&トーク) 古城浩子(ピアノ) 会費 2000円 |
松浦由美子のシャンソン百物語 Vol.81
歌と映像で綴る シャンソンの眠るパリ Ⅲ 15:00開演 (14:30開場) 会費2500円(1ドリンク付き) うた:松浦由美子 ピアノ:吉田幸生 アコーディオン:藤沢祥衣 |
Gatto Nero Classic Café
開場18:30/開演19:00 第32回▼ドイツロマン派の歌曲とピアノ曲に親しむ▼ 脇田真里(ソプラノ)+脇山幹士(ピアノ) 会費:2000円(定員15名 要予約) 主な曲目:シューベルト・・・糸を紡ぐグレートヘン、楽に寄す、アベ・マリア、「即興曲」作品90より / シューマン・・・「リーダークライス」作品39より |
歌とアロマ、安土サロン
時間:12:30~15:00 料金:3,500円 (昼食、1drink付) 歌 / 安土明中子 ピアニスト / 松川裕 歌の仲間たち / 海江田 文 河合多恵子 お申込み・お問合せ 安土明中子 Tel&Fax.0865-66-2911 携帯080-4068-4121 Email cosmicado79@gmail.com |